プロが教える、お墓周りの景観デザイン
お墓
2023年10月18日
お墓の周りのデザインは、安らぎと癒しの空間作りが目的です。
石材は、永遠性、耐久性、重圧感があり、
直線、曲線の加工も自由にできます。
まず、デザインする際に気を付けるポイントを2つ示しておきます。
- 故人や遺族の想いを表現する
お墓の周りの景観は、故人や遺族の思いを
表現する大切な場所です。
石材とのバランスを考え、植物を植えたり、
石材を利用して故人の好きだった
モニュメントを設置し、
故人の思い出の場所を再現することで、
故人の存在を近くに感じることができます。 - 参拝する人の心を和らげる
お墓は故人の想いを静かに追悼する
場所です。
そのため、参拝する人の心を和らげるような
景観を整えることが大切です。
自分の土地を墓地にする場合は、
ゆったりとした空間を確保し、
自然の風景や静かな音を取り入れると良いでしょう。
また、参拝者が座って休憩できる
ベンチを設置するのもおすすめです。
ベンチは、お供え物や線香等の
お供え準備台としても使用できます。
具体的なデザインとしては、
以下のような方法があります。
- 自然を取り入れた景観
自然の草花や木々を借景とすることで、
安らぎと癒しの空間を演出することができます。
ただし、維持管理と掃除の観点から、
お墓の周りに植える植物には注意が必要です。
適している植物は、
「へんだら」(ひさかき)や「つつじ」などで、
あまり大きくならないようにします。
また、竹や笹などは繁殖力が強く、
管理が難しいため避けるべきです。
- 現代的なデザイン
石材を自由に活用し、
モダンなデザインに仕上げたり、
故人が好きだった動物や愛用していた物品の
石のモニュメントの設置もあります。
直接的なラインやシンプルなデザインが、
故人の個性や遺族の想いを表現するのに
適しています。
- 宗教的な要素を取り入れた景観
仏教やキリスト教などの宗教的な要素を
取り入れることで、
故人の信仰を表現することができます。
また、梵字(仏教で使用の古い文字)や
経典の一部、十字架など
宗教的なモチーフやシンボルをデザインに盛り込むことで、
参拝者の心を落ち着かせることができます。
お墓のデザインは、専門の業者に
依頼することもできます。
業者に依頼する場合は、予算や希望を
しっかりと伝え、
納得のいくデザインを実現しましょう。