【お盆に備えよう!】お墓掃除のコツ
お盆前の暑い季節なので、「暑さ対策」「効率が良い」のふたつが、お墓掃除のポイントになります。
1.暑さ対策
熱中症対策として、帽子は必ず被りましょう。
特に頭の後ろ、首の部分は直射日光は要注意です。
タオルを帽子に挟み込み、首の表面を保護しましょう。
できれば日中は避け、朝や夕方に行うのがよさそうです。
また、こまめな水分補給と休憩は欠かせません。
休憩時間を決めておき、定期的に休むことが大切です。
2.効率が良い
掃除で手間取るのは、雑草の処理です。
実は雨が降った後は、草を取りやすくなるのです。
小さな草取り鎌などを使用し、根の部分は土ごとに取りましょう。
除去した草は、雑草をバケツに入れてまとめて捨てます。
また落葉などは、ブロアーを使用して吹き飛ばすという方法もあります。
風の強さの調整ができるので、玉砂利の大きさに合わせて使用できます。
最近はこれが良く使われているようです。
3.墓石本体の掃除
1.墓石の拭き掃除:
雑巾に水をつけ、墓石の上から下に向かってほこりやごみを拭き落とします。
2.水洗い:
きれいな水で2、3回水洗いをします。ここで、水を新しいものに替えながら行うのがポイントです。
3.細かい部分の掃除:
石と石の接合部、文字彫部など細かい部分は、雑巾では掃除が大変です。
毛の柔らかいブラシや軍手をした指で拭くのがおすすめです。
4.水拭き後の乾燥:
墓石の表面が濡れたままでは、コケが生える原因になります。
必ず乾いたタオルやスポンジで、水を拭き取りましょう。
注意すべきこと
①汚れは、気が付いた時点できっちり除去しましょう。
先送りする程、汚れが落ちにくくなります。
②墓石を掃除する方向は決まっています。
上から下へ、表面から側面へ行いましょう。
③掃除と花立は、お墓が遠ければ掃除の後で花立まで終わりましょう。
近くであれば、掃除と花立は別のタイミングでもいいでしょう。
ケースバイケースで行うと効率がよさそうです。
④花立時間は、ほぼ決まった時間でできますが、
掃除はその時の状況によってばらつきます。
まずは一度お墓の状況を確認して、計画するのが良いと思います。
4.最近よくある質問
メラニンスポンジを使用すると、汚れは綺麗に落ちます。
掃除をするのが楽になるので、始めから使いたいという方も多いでしょう。
しかし研磨性が非常に高いため、お墓の表面に小さな傷をつけてしまいます。
またメラニンスポンジに付着した細かな砂が、石を傷つける可能性もあります。
中性洗剤などいろいろな方法を試してもどうしても落ちない汚れに限り、
使用することをおすすめします。その時は、力を入れずに使用してください。
5.熱中症対策
昨年8月兵庫県で、お墓掃除に訪れていた80代女性が、熱中症により亡くなっています。
お墓掃除やお墓参りでは、高い気温の中で長時間、直射日光に照らされます。
昼間の気温が高い時間帯は避け、朝や夕方といった涼しい時に掃除をしましょう。
お墓参りも、なるべく複数人で行くことや、万全な熱中症対策をすること、
お墓参りの初めや終わりには、ご家族に連絡をすることを心がけましょう。