初めて知る!?墓石と記念碑の違いについて
お墓の墓石と記念碑は、いつまでも永遠に残したいものですが、
その目的に最適なのが石材です。
墓石も記念碑も故人を弔うために建てられますが、
両者の違いはご存じでしょうか?
墓石と記念碑の違い
・目的
墓石→故人の遺骨を弔う
記念碑→故人の功績や業績を称える
・内容
墓石→納骨室、墓碑、付属品
記念碑→故人の名前や戒名、生没年月日、功績や業績を記した文字や彫刻
・設置場所
墓石→墓地
記念碑→墓地、公園、公共施設など
以上のように、墓石と記念碑は全くの別物だということがわかります。
それぞれについてもう少し詳しく見ていきましょう。
墓石とは
故人の遺骨を納める納骨室や、故人の戒名や生没年月日を記した墓碑、花立や香炉などの付属品からなるお墓の総称です。
・形
- 和形墓石
- 洋型墓石
- デザイン墓石
形についての詳しい説明はこちらをご覧ください。↓
・石材
- 花崗岩
日本で最もポピュラーで、耐久性や耐水性に優れます。 - 安山岩
耐久性に優れた石材で、吸水率が高く、メンテナンスが欠かせません。
・デザイン
- シンプルなデザイン
どんなお墓にも合わせやすく、長く愛用できます。 - 彫刻や装飾を施したデザイン
故人の個性や趣味を表現するのに最適です。
記念碑とは
故人の功績や業績を後世に伝えるために建てられています。
戦没者慰霊祭や、偉人や功労者の記念碑などが代表的です。
・種類
- 顕彰碑
故人の功績や業績を称えます。
偉人や功労者、スポーツ選手や文化人など、様々な人の顕彰碑が建てられています。 - 慰霊碑
戦没者や災害犠牲者などの鎮魂を祈ります。
戦争や災害で亡くなった人々の冥福を祈り、平和を願うために建てられています。 - 説明碑
歴史的・文化的な価値のある場所や事柄を説明します。
史跡や文化財、自然景勝地など、様々な場所に建てられています。
上記の他にも、歌碑や句碑、詩碑、出来事碑(自然災害、歴史的な出来事を風化させないための石碑)など様々な種類の記念碑があります。
墓石や記念碑は似ているようで実は違うということがわかると思います。
両方とも長年残されていくものであるため、建てる際には、石材のプロに相談してみるのがおすすめです。
お墓メンテナンスの全て
お墓のメンテナンスは、お墓を管理する人にとって必要不可欠です。
ですが、その具体的な方法や内容を知らない人が多いと思います。
今回は、そんな方のために、お墓のメンテナンススケジュールを設定する際の注意点等について書いていきます。
状況ごとの注意点
お墓の種類や規模
お墓の種類や規模によって、メンテナンスの頻度や内容が異なります。
- 和墓の場合
高さが高く掃除しにくいので、思い切って土台石の上に乗り、安定した状態で上から下へ掃除します。
- 洋墓の場合
各種類の石が組み合わさって作用されていることが多く、
石と石の接合部分に汚れがたまりやすいです。
そこは、歯ブラシ等を使用してください。
また、屋根付きのお墓は雨風にさらされる時間が短いため、
メンテナンスの頻度を減らすことができます。
そして、小さなお墓はメンテナンスがしやすいため、頻繁に行う必要はありません。
お墓の立地
お墓の立地によって、メンテナンスのしやすさが異なります。
たとえば、山や丘の上にあるお墓は、頻繁に行くことが難しいため、
一度の掃除を丁寧に行いましょう。
また、海や川の近くにあるお墓は、潮風や湿気の影響を受けるため、
メンテナンスの頻度を増やす必要があります。
ご家族の状況
ご家族の状況によって、メンテナンスを行うことができる頻度や内容が異なります。
たとえば、ご高齢の場合は、メンテナンスの負担を減らすために、
頻度を減らしたり、墓地に草が生えにくくなるようにしたり、
掃除しやすい土間にしておくなどの工夫をするとよいでしょう。
また、業者に依頼するなどの対策も必要です。
メンテナンスのスケジュール例
半年に1回
墓石の頑固な汚れの清掃、雑草の除去、お供え物の管理など、
基本的なメンテナンスを行います。
年に1回
墓石の磨き、墓石の亀裂やヒビのチェックなど、
より細かいメンテナンスを行います。
月に1回
墓石の水拭き、墓石の汚れ落としなど、こまめなメンテナンスを行います。
ご家族の状況やお墓の状況に合わせて、適切なスケジュールを設定しましょう。
メンテナンスの具体的な内容
墓石の清掃
墓石の表面に付着した汚れを落とします。
墓石の材質や汚れの種類によって、使用する洗剤や道具が異なります。
洗剤使用後は、よく水洗いをしてください。
しっかりと洗わないと、汚れが石に浸透してしまうことがあります。
雑草の除去
墓地の周囲や墓石の周りに生えている雑草を除去します。
雑草は、長期間放っておくと、墓石に張り付いてしまい、
取れにくくなることがあります。
雨上がり後は、簡単に除去できるのであすすめです。
お供え物の管理
お墓に供えたお供え物は、腐敗や虫害を防ぐために、定期的に確認しましょう。
霊園によっては、お参り後にお持ち帰りをお願いしているところもあります。
墓石の磨き
墓石の表面に付着した汚れを落とし、光沢を出します。
墓石の材質や汚れの種類によって、使用する磨き剤や道具が異なります。
ホームセンター等を訪ね、最適なものを探してみてください。
墓石の亀裂やヒビのチェック
墓石に亀裂やヒビがないか、定期的にチェックしましょう。
特に墓石の角部は欠けやすいので、要注意です。
亀裂やヒビが見つかった場合は、早めに業者に修理を依頼しましょう。
ご自身でメンテナンスを行うのが難しい場合は、業者に依頼することもできます。
業者に依頼する場合は、事前に見積もりを取り、
内容や費用をよく確認してから契約しましょう。
お墓の法的規制、知っていますか?
人がなくなれば、お墓に埋葬しますが、
いつでもどこでも簡単に埋葬できると思いがちですが、
実は、亡くなった人を埋葬する場合には
いろんな法律が関わってきます。
お墓の法的規制については、以下のようなことが言えます。
お墓の法的規制は、「墓地、埋葬等に関する法律(墓埋法)」
という法律で定められています。
この法律は、お墓や埋葬に関する
基本的なルールや手続きを規定しています。
墓埋法によると、お墓や埋葬に関する主なルールは
以下の通りです。
- 埋葬や火葬は、例外を除き、死亡後24時間経ってからでないと行えません。
- 埋葬や火葬をするには、市町村長の許可証が必要となっており、
定められた場所又はみなし墓地でしか行うことができません。 - 埋葬や焼骨の埋蔵は、
都道府県知事から許可を受けた「墓地」以外でしかしてはなりません。
新しく墓地を作るときは、その墓地を中心として半径100m以内に住宅があれば、
その住宅に住んでいる住民の同意が必要になります。 - 改葬(既存のお墓から別のお墓に移すこと)をするには、
市町村長の許可証が必要となっており、定められた場所でしか行うことができません。 - 墓地や火葬場を経営しようとするものは、都道府県知事の許可を受けなければなりません。
- 墓地や火葬場の管理者は、埋葬や火葬の求めを受けたときは、
正当な理由がなければ拒否しなけれはなりません。 - 墓地や火葬場の管理者は、図面や帳簿や書類などを備えておかなければなりません。
お墓や埋葬は、一生のうちでもあまり経験するものではなく、
父母が元気な時はその役割は父母があたります。
自分がその役割になって、初めての経験となります。
その役に当たった時は、親類や知人などにまず問い合わせます。
しかし、経験的に作法等はわかっても、墓地埋葬法などは
あること自体知らない人が多いのが現状です。
石材店などに問い合わせ、間違いのないよう心がけましょう。
ご相談はこちら→https://www.nankosekiso.com/contact