こだわりの石墓ブログ

月別アーカイブ : 2024年12月

エンディングノートは、ご自分の意思や希望を記録しておくものです。
できれば、家族と話し合いながら書いてください。その時点で情報の共有ができます。
いざという時にご本人の気持ちをご家族が知らぬままだと、ご家族が思い出に浸る間もなく対応に追われてしまうかもしれません。
そしてなにより、ご自身とご家族をつなぐ大切なツールとなります。
その際には、ご家族にとっては遺言のようなものであり、ご自身がそこにいらっしゃるかのように感じられる贈り物になるでしょう。

1.準備するもの

ノート
エンディングノート専用のものもありますが、市販のノートでも十分です。
筆記用具
鉛筆やフリクションペンなど、一度書いた文字が書き直せるものが良いでしょう。
重要な書類
保険証書、預金通帳、不動産関連などの書類を手元に置いておきます。

エンディングノートのイメージ

2.手順

ステップ① 項目を設ける

まずは主な項目を洗い出します。
エンディングノートに必要不可欠な項目は以下の通りです。
一つの項目に1~3ページほど使うと考えて、ページの頭に項目を書いてみましょう。

(1)個人情報
(2)連絡先
(3)医療・介護
(4)財産・契約
(5)葬儀・お墓
(6)遺品整理
(7)空き家対策
(8)ご家族へのメッセージ

他にも、ご自身が大切にしていることやご家族に伝えておきたいことがあれば、項目を加えておきましょう。

また最近のはスマートフォンやタブレットを日常的に使うことが一般的になってきています。
電子機器のパスワードや、メール・LINEなどのアカウント名・パスワードを紙に書いておくという方も多いでしょう。
ご自身が使っていらっしゃった電子機器をご家族がみられるよう、エンディングノートに記録しておくといいかもしれません。

ステップ② 情報を加えていく

ステップ①で書き出した項目に沿って、内容を書いていきます。
具体的な内容はこのようになります。
ここで重要なのは、「書けることから書いていく」ということです。

(1)個人情報
・氏名
・生年月日
・現住所、本籍地
・電話番号
・保険証番号
・マイナンバー番号

保険証やマイナンバーカードなどは、保管場所も書き留めておくとご家族の助けになるかもしれません。

(2)連絡先
・連絡先リスト
・優先順位

ご家族やご親族、親しいご友人の連絡先を書いておきましょう。
その際に、エンディングノートの内容を知らせたい優先順位や、どの内容をその方に伝えたいのかを書いておくと便利です。
ご逝去の報せをどこまで知らせるか悩んだ、という経験をされたご家族も少なくないようです。

(3)医療・介護
○これまでのこと
・現在の健康状態や病歴
・担当医師の氏名や連絡先
・おくすり手帳(保管場所も書いておく)

○これからのこと
・医療機関・介護サービスの希望
・延命治療に対する希望
・臓器提供などの意思表示
・認知症になった際、財産管理を誰にするか(家族、兄弟、成年後継人など)
・家族の判断

家族の楽し気な様子

(4)財産・契約書
・銀行口座、証券
・相続
・登記簿など不動産情報
・加入している保険やローン

さらにデジタル化が進む近年は、パソコン・スマートフォン上のサービスや、クレジットカードの契約も多様化しています。
いざという時、速やかに契約を見直さないと、ご家族が不利益を被る場面も出てくるかもしれません。
現在ご自身が結んでいる契約内容を、改めて確認しておきましょう。

(5)葬儀・お墓
・葬儀の規模、形式(家族葬や一般葬など)
・希望墓地、和洋などの種類

ご逝去後、「最も大変だった」というご家族の声が多いのが、葬儀・お墓です。
比較的すぐに手続きや準備に取り掛かる必要があるうえ、心身ともにご家族の負担も大きくなるからです。

(6)遺品整理
・重要な書類の所在
・貴重品や遺品の処分方針

「大切にしてほしいもの」や「誰かに譲りたいもの」、「処分しても構わないもの」に分けてリスト化すると、わかりやすいです。
思い出の品や大事にしているコレクションがあれば、それもご家族に伝えておくとよいでしょう。

(7)空き家対策
・物件の詳細や所有者名義、現在の状態
・管理方法(メンテナンスの頻度など)
・管理会社の連絡先
・処分方針(売却、譲渡、賃貸として貸出)

近年全国的に、所有者不明となる物件が多くなっています。
相続手続きや名義変更等も必要となるため、早めにご家族と話し合ってみてください。

(8)ご家族へのメッセージ
これまで人生をともに歩み、支え合ってきた大切なご家族、ご友人へ向けてメッセージを書いておく方も多いようです。
感謝の気持ちを伝えるのも、思い出を綴るのも、かけがえのない贈り物となるでしょう。

ステップ3 保管方法を伝える

エンディングノートには重要な情報やご自身の意向がたくさん詰まった、プライベートなものです。
そうはいっても、もしもの時にご家族が見つけられない場所にあれば、意味がなくなってしまいます。
ご家族や信頼できる人に、エンディングノートの存在と保管場所を伝えておくといいかと思います。

家族で話し合う様子

3.心がけること

①無理をしない
エンディングノートに正解はありません。ご自身が書いたものが正解になります。
完璧に埋めるのではなく、まずは書けることから埋めていく事をを目指しましょう。

焦らないことも大切です。エンディングノートには締め切りもありません。
余裕をもちながら取り組みましょう。
その方がご自分の気持ちに素直になれ、人生を振り返りながら作成できます。

またエンディングノートは遺書とは違い、法的な拘束力はありません。
あくまでもご自身の意思が尊重されるよう、ご家族に伝わりやすいよう書くものです。
素直に穏やかな心持ちで、ご自身の考えを綴りましょう。

②読み手に伝わるように
自分なりに書くとはいえ日記のような感覚で書いてしまうと、相手に伝わりにくい内容になりがちです。
「だれに」「なにを」「どのように」伝えたいかを意識しながら書くとよいでしょう。

③一度書いたら終わりではない
時間が経つにつれ、ご自身の考え方が変わることがあるでしょう。
また、ご家族からの疑問点やアドバイスを受けるかもしれません。
定期的に目を通し、少しでも変更点があればその都度更新することをおすすめします。

4.まとめ

エンディングノートには、このような利点があります。

・ご本人の意思が明確になり、尊重されやすくなる
・決断を迫られた際にご家族の負担を軽くし、混乱を避けられる
・いざという時のために準備しておくことで、安心感が生まれる

エンディングノートを書くことで、あなたの大切な人たちが、迷わずにあなたの意思を尊重できるようになります。
「ハードルが高い」と捉えず、ご自分のペースで始めてみましょう。
ご自分とご家族の、世界にたった一つだけの素敵なエンディングノートを作ってみてくださいね。

とっとり終活ホットラインに関するご質問などはこちらからどうぞ。


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