こだわりの石墓ブログ

月別アーカイブ : 2025年04月

「死」とは、本当に「怖くて忌み嫌うもの」ですか?

「死」の受け止め方の変遷

古代

自然と一体化した死生観が主流。神道の影響を受け、死後も魂が自然界と調和すると考えられていました。
特に祖霊信仰が盛んで、先祖を敬う行事や儀式が行われました。

奈良・平安時代

仏教が日本に伝来してからは、輪廻転生の概念が広まりました。
死後の世界や、次の人生のための修行が重視されるようになると同時に、浄土思想も普及し極楽往生への願いが深まっていきました。

鎌倉~江戸時代

武士の台頭により、「死を恐れない」という精神が強調されるようになりました。
武士道においては名誉や義理を重んじるため、死を自己の使命の延長として受け入れる文化が形成されました。

近代

西洋思想が流入し、合理主義や科学的な死生観が導入されました。
一方で、戦時中には死を国家や集団のための犠牲として捉える反面、死が身近になることで死への恐怖も広まっていきました。

このように、以前は「死=怖いもの。忌み嫌われるもの」との考えが主流であり、タブー視されてきたといえます。

死を怖がる人の画像

しかし現在は…

「終活」という言葉が広まったのは、2009年に週刊朝日で連載された「現在終活事情」がきっかけであるといわれています。
またその翌年にも、流行語大賞にノミネートをされています。
この頃は少子高齢化が深刻になり、人々がより「老後」に関心をもつようになりました。さらに医療技術の発展によって死への恐怖が薄れたことも、この言葉が定着した背景だといえるでしょう。

「死」を見つめなおす、新しい動き

死とあたらしく出会い直す『DEATHフェス』

『DEATHフェス』は、毎年4月14日「よい死の日」に死をテーマとしたフェスを開催し、「死」を自分ごとと捉え直す機会を提供しています。2024年には10代から90代まで約2000人が訪れており、その輪は続々と広がっていっています。

死について明るく語り合う『終活スナックめめんともり』

日本初の常設終活スナックBar『めめんともり』はママたちや他のお客さんと、死についてオープンに語り合う場となっています。ほかにも入棺体験など、死をポップに捉えるためのイベントを開催しています。

上記でご紹介したように、「死」を見つめ直すためのビジネスも登場し、その活動の輪は日本中に広がっています。

いまをどう生きるか

「死」と「生」

人生は山あり谷あり、困難に突き当たることばかりです。そんななか、なぜ人は努力を重ねるのか。
それは、困難を克服したときの大きな達成感を忘れられないから。
命は無限ではなく、時間は限られた分しかありません。その限られたなかで、自分がこの世に存在していたという証を残したい。
心臓が止まったとしても肉体が朽ちたとしても、その人が生きていた証と意志は途絶えることなくのこり続けます。
輪廻転生という仏教的な視点でも、生物学的な視点でも「死」は終わりではなく、通過点なのかもしれません。
だからこそ人は後悔しないために今を生き、よりよい未来を掴もうとするのではないでしょうか。

ならば「死」は恐れるべきものではなく、今をよりよく生きるための助けとなるものなのかもしれません。

道の先には、青空が広がっている

南口石創と歩む「生きること」の見つめなおし

「死」が「生きること」の見つめなおしなのであれば、お墓は亡くなった人のこれまでの人生を振り返り、感謝の気持ちを表し、その人やご家族にとっての新たな人生の歩みだしを後押しするものです。
従来よりの死生観もあれば、新しい動きの死生観もあります。
そして南口石創は、お墓の専門家です。
これまでたくさんのお客様とともに「死」に向き合い見つめなおし、数々のその人らしい、すばらしい生き方を教わりました。
だからこそ、お一人おひとりのお気持ちに寄り添ったご相談や考え方を共有し、共に歩むことが出来ます。

いま一度「死」を見つめなおし希望を掲げながら、皆様にとってのよりよい人生の一歩を踏み出してみませんか。


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